群ようこさん『ついに、来た?』読了。
認知症をテーマとした8編のお話が入っています。
私にとって身近なテーマでもあり、うんうんあるよね~という感じであっという間に読み終わってしまいました。
介護や老い、認知症など、暗くなりがちな内容ですが、そこはさすがの群ようこさん。
さらりと軽い文章で、ずーん…とくるような真っ暗闇ではなく、ほの暗さの先にぼんやりとした明るささえ見えるような感じ。(こんな表現で伝わるかしら?)
個人的には7編目の「母、見える?」のお話がよかったな。
「くそばばぁ」などと母親に言うような反抗期真っただ中の息子が、認知症のおばあちゃんに寄り添ってあげるところがなんともいえませんでした。