宮下奈都さん『羊と鋼の森』読了。
珍しくこれは図書館本ではなく購入本。
とはいえ私が購入したのではなく、東京にいる娘が買って「お母さんも読んでみたら」と置いていってくれた本です。
ずいぶん前から我が家の本棚にあったのですが、いつでも読めると思うと、ついつい返却日がある図書館本を優先して読んでしまいます。
今、近くの図書館が年度末整理期間で閉館中。
そんなこんなで、手元に図書館本がなくなり、そういえば…と手に取って読み始めた次第であります。
読み始めたら、もう一気読みでした。
劇的な出来事が次々に起こるようなストーリーではありません。
が、文章が美しい。一文が短く簡潔。私好み。
淡々とした静かなストーリー運びですが、ぐいぐい引き込まれていきました。
ピアノ調律師の世界がどんなものかは知らないけれど、自分の仕事と重ね合わせながら主人公を応援するような気持ちで読んでいました。
ひたむきに素直に進もうとする人は、どの世界においても成長していけますよね。